15000円の話
自分が東京へ上京してきたのは随分と昔の話なのですが、その時の話です。
地元は宮崎県なのですが海外でライブが出来るバンドを目指し、フェリーで東京までやってきました。
完全にノープランで東京へ出てきたものだから知り合いも居ないし、住処もなければ職も無いし、所持金は財布に入っている10000円のみでした。
とにかく金が無かったですね~~
雑誌で住み込みの仕事を見つけ、何とか生活ができるようになった頃、自分の弟も宮崎県から友達と一緒に俺の乗っていた車(実家に置いてきた車)に乗って上京してきました。
田舎者で東京のことなど何も知らなかったので、駐車場という概念が全く無かったものだから、地元の頃のようにその辺に車を駐車して過ごしていました。
ある日、車に乗ろうと思い、近づいてみると何やら黄色い輪っかが付いているのです。
「ん?何やコレ??」
よく見てみると・・・駐車違反と書かれている
うわぁぁぁヤラレタなぁ~~~~
金無いし罰金なんて払えんわ~~
そう思いながらも、どうしようもないので警察署へ、、、
2階にある、交通課へ向かい警官を待っていると、一人の婦人警官がやってきました
「反則金15000円ね」
そう言われ、「15000円ですか、、、本当に金が無いので何とかなりませんかね?」的なことをいう俺
すると婦人警官は「どうせ親から買ってもらった車に乗ってんだろう!?親のスネをかじってフラフラしてるから金を払えないんだよ」などと言いやがるのです・・・
さすがに頭にきたので「は?自分で買ったし。アンタに何が分かっとか?」と互いにごちゃごちゃ言い合うような展開に。
しばらくすると婦人警官は「まぁ、いいや」などとぬかし、俺は全財産の15000円を支払って警察署を後にしました。
金も無いし、駐車場も無いし、このまま車を持っていてもロクな展開にしかならないな、、、そう思った俺はすぐさま車を売りにアッ○ルという販売店へ向かいました。
店員は車を品定めした後
「ディーゼル車ですか・・ディーゼル車は規制がかかるから都内では売れなくなるんですよね~~~、地方へ持っていけば売れる地域もあるのですが、、」
話からしてどうやら売値は期待できないようだ・・・売れても10万円いくかいかないかくらいの価格だろうな~?と考えていましたが、とにかく金が無いのでどうしようもなく店員に聞いてみました。
「売値は幾らになりますかね??」
すると店員から返ってきた答えは・・・・
「15000円です。」
俺 「え?・・・15000円!?」
店員「はい・・・」
そうなんです。
悲しいかな、俺の車は何と駐車禁止の反則金15000円と同じ価格だったのですwww
どうしようもないので、車は15000円で売ってしまいましたが、俺の人生の中の悲しい出来事の一つとしていまだ記憶に残っております・・・・
駐車違反は迷惑行為となりますので、皆さんもご注意くださいませ~~~
ロックンロール!!!!!!!
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